アヘン王国潜入記

読了。

近所のブックオフでタイトルと表紙の写真にやられて買った一冊。*1

アヘン王国潜入記 (集英社文庫)

アヘン王国潜入記 (集英社文庫)

村で寝起きし、村人と一緒に飯を食い酒を飲みながら、種まきから畑の草むしり、アヘンの収穫(その後のアヘン中毒)まで、ワ州でのケシ栽培の全工程を体験する内容。

あくまで、というか頑としてブレることなくその生活の体験から記述されている文章には、感情や色、匂い、村での時間の流れなどが感じられて、読んでいて心地よい。

バッグの中に放り込んでおいて、毎日の東京駅から乗る深夜の京浜東北線で読むようにしていたのだが、周囲の情報を断ち切るのに随分助けられた。
それもこの本を読んでいて感じられた「生活の感覚」によるのだろう。客観的な情報だけでは知的な刺激は得られるものの、実感を伴うような感覚は難しい。


他にどんな著書があるのかと思ってAmazonで調べてみたら、

なんかこれ読んだことあるな。この人だったか。

ミャンマーの柳生一族 (集英社文庫)

ミャンマーの柳生一族 (集英社文庫)

次はこれを読んでみよう。おもしろそうだ。

*1:とはいえ、しばらく読まずに段ボールの上に放置したままだった。