先週の週間ダイヤモンド『電気全滅』をよんだ

なんか頭がぼーっとするな。
すれ違いざまに他の人が読んでる本のタイトルを見た。

投資銀行が邦銀に屈した日』

その比較、おかしくないか?
だがニュアンスは伝わった。

日本の電気メーカーは全滅、らしいです

それはさておき。
日本のメーカーさんが大変な苦労をしておられるテレビの項目*1で、グローバルのエリア別シェアがのってた。あぁなるほど。テレビが「売れてない」わけではないんだ。「シェアを奪われてる」んですね。
どこに?もちろんSamsungとLGに。
調べたらDisplaySearchなる会社にメーカー別の出荷動向レポートがあったので、グローバルでの売り上げの変化を抜き出し。

Rank Brand Q3'08 Share Q4'08 Share Q/Q Growth Y/Y Growth
1
Samsung
22.3%
22.0%
4%
10%
2
Sony
12.9%
14.5%
19%
-7%
3
LG
10.7%
11.5%
13%
13%
4
Panasonic
8.6%
8.7%
7%
-3%
5
Sharp
8.2%
7.6%
-2%
-2%
 
Other
37.2%
35.7%
1%
-21%
 
Total
100%
100%
6%
-7%

第四四半期はSonyがかなりがんばったようだが、通期でみるとSonyPanasonicSharpも売り上げ落としてる。逆にSamsungとLGは二桁成長、すごい!ここにシェアくわれてるのは明白。*2

とりあえずAmazonを見てみた

きっと値段なんだろうと思って、どれくらい違うのかドイツとフランスのAmazonをみてみた。で、おぉ!と思った。
Amazon.de:32-36型の液晶テレビ
Amazon.fr:32-36型の液晶テレビ
Samsung、画面にロゴだしてるね。

こんなところにも広告が

なるほどそこも広告にするのか。たしかにテレビの画面には自分の好きなもの映せるもんね。Amazonで使われてる商品写真は次の3タイプに分けられる。
(1)ロゴを映す:Samsung
(2)風景を映す:Sony東芝
(3)なにも映さない:Panasonic
これ、おもしろい。たまたまなのだろうけど、だからこそメーカー側の意図がうまく表れてるんじゃないかと思う。つまり
(1')ブランド力で勝負したい
(2')画質で勝負したい
(3')強くでれるポイントがない?
てことなじゃなかろうか。Amazonをみただけでそこまでいってしまうのはかなり問題があるが、さらにつっこんで無理矢理解釈すると*3
(1'')ユーザが求めているのは「ブランド」だと考えている
(2'')ユーザが求めているのは「高画質」だと考えている
(3'')とりあえずこれ、テレビっす
こういう部分に案外と明暗を分けた「なにか」が表れてるのかもね、と思ったり。
いやいやAmazonみただけだけではわからんな。でもSonyが徹底して風景を映した画像を用いてるところを見ると、どのラインでも画質で勝負したいと考えてるのはそう間違いでもないだろう。

*1:特に北米あたりで

*2:雑誌のほうにはエリア別シェアのパイチャートがある

*3:あくまで意図のひとつとして