公的年金は今すぐどうにかした方がいい。

昨日の今日でこんな記事。損失額だけならRBSよりも大きいじゃん。この記事を時事通信だけしか記事をだしてないのはなんでなのか。

公的年金、赤字5兆7千億円=金融危機で過去最悪−昨年10−12月期運用実績
 厚生労働省所管の独立行政法人「年金積立金管理運用(GPIF)」は27日、公的年金積立金の2008年10−12月期の市場運用損益が5兆7398億円の赤字だったと発表した。
(中略)

 運用赤字は2・四半期連続。この結果、今年度4−12月の運用損益は8兆6738億円の赤字で、利回りはマイナス9.13%に悪化した。

やばいでしょその損失額。
昨日のRBSで3兆円。死に体のGMも2008年の損失3兆円。RBSGMもそれにAIGも、瀕死の瀬戸際から、ギリギリの線で可能なこれからの再建策を出してマーケットと国政の判断を仰ぐことになる。
それを上回る8兆円の損失をだしておいて、しれっとこんな短い記事ひとつ出すだけなのか?
GMその他はもともと彼ら自身の資金を使ったものだが、公的年金は違うだろう。まがりなりにも国民からほぼ強制的に巻き上げた資金なわけで、責任の重要度、次元が根本的に違う。仮にGMが破綻した場合は市場を通して間接的になんらかの影響を受けるが、今回の公的年金は国民のお金が文字通り8兆円分なくなったんだろ?

直接比較はできないが参考までに2008年、2009年の大型倒産といわれた企業破綻の負債総額を少し取り出してみてみる。

企業名
負債総額
リーマンブラザーズ日本法人
4兆7000億円
2700億円
2000億円
650億円

公的年金の損失8兆円がいかに異常な数字であるか。
運用規模と市場動向とを合わせて考えれば、それでも運用利回り-9.13%はまだマシといえるのかもしれない。運用規模がでかすぎなのであれば組織を分割して、運用規模を調整すればいいのに。