NY times コメントから "I can't imagin better diplomacy"

すげーなぁ。

クリントン元大統領が北朝鮮を電撃訪問、と盛り上がったのも束の間もう本当に二人とも連れて帰ってきた。

Bill Clinton and Journalists in Emotional Return to U.S.
Former President Bill Clinton arrived in the United States Wednesday morning after a dramatic 20-hour visit to North Korea, in which he won the freedom of two American journalists, opened a diplomatic channel to North Korea’s reclusive government and dined with the North’s ailing leader, Kim Jong-il.

なにがすごいって本当のところなにがすごいのかよくわからないのがすごい。でも写真なり映像なりをみて、「クリントンすげーな」ってことは、というよりむしろそれだけを世界中の人々が思ったはずだ。元大統領が積極的に前面にでて二人を連れ帰るという今回の行動は当然アメリカのイメージと無関係ではないわけで、なんだかよくわからないけどやっぱりアメリカだ!と思わせるにはこれ以上ないパフォーマンスだったのではないかと思う。プライベートジェットを飛ばしたんだかなんだか知らんけど、それが得られるのなら投資として安すぎるくらいだろう。

今回のアメリカの行動とはまったく対照的に、拘束された自国民をとにかく画面いっぱいに映して「救出した」といい、税金で飛行機を飛ばすとは何事かと費用を請求していた国が以前あったが、あれを見た人たちはこれからあの国をどんな目で見るのだろうか。

なんだかよくわからないけどやっぱり○○だ!というイメージがあるかないかというのが「選ばれる」ためには超重要なポイントなんだぜ、と。

このへんのブランディングというか情報操作を扱った内容の本として『戦争広告代理店』はおもしろかった。実話だし。